SUS631-CPとSUS631-CSPについて

●SUS631-CP、SUS631-CSP
SUS631-CSPのJIS規格調質記号は、固溶化熱処理*仕上げのO材、冷間圧延仕上げの1/2H・3/4H・Hの4種類ありますが、O材の流通性が無い為、弊社ではO材の代わりにSUS631-CP材を使用しています。SUS631-CPとSUS631-CSPO材の化学成分や機械的性質は同じで、板厚公差・(製造工程)に違いがあります。SUS631特長は線と同様に、析出硬化熱処理によって引張強さや硬さが増加(添加されているアルミが析出する為)することですが、線(470±10℃ 1時間加熱後空冷)とは条件が異なるので下記に記載しました。
*固溶化熱処理・・・1000℃程度で熱処理することにより、組織の均一化と加工時の硬化等をリセット。
SUS631-CSPのJIS規格調質記号は、固溶化熱処理*仕上げのO材、冷間圧延仕上げの1/2H・3/4H・Hの4種類ありますが、O材の流通性が無い為、弊社ではO材の代わりにSUS631-CP材を使用しています。SUS631-CPとSUS631-CSPO材の化学成分や機械的性質は同じで、板厚公差・(製造工程)に違いがあります。SUS631特長は線と同様に、析出硬化熱処理によって引張強さや硬さが増加(添加されているアルミが析出する為)することですが、線(470±10℃ 1時間加熱後空冷)とは条件が異なるので下記に記載しました。
*固溶化熱処理・・・1000℃程度で熱処理することにより、組織の均一化と加工時の硬化等をリセット。
種類-記号 | 調質の記号 | 熱処理条件 | 熱処理前 引張強さ (N/mm2) |
熱処理後 引張強さ (N/mm2) |
SUS631-CP | 熱処理名:RH950 華氏950≒摂氏510 955±10℃に10分保持後、室温まで空冷、24時間以内に-73±6℃に冷却8時間保持、510±10℃に60分保持後空冷 |
1030以下 | 1230以上 | |
熱処理名:TH1050 華氏1050≒摂氏565 760±15℃に90分間保持、1時間以内に15℃以下に冷却し30分間保持、565±10℃に90分間保持後空冷 |
1030以下 | 1140以上 | ||
SUS631-CSP | 1/2H | 熱処理名:CH 470±10℃1時間加熱後空冷 |
1080以上 | 1230以上 |
3/4H | 1180以上 | 1420以上 | ||
H | 1420以上 | 1720以上 |