SUS304CPとSUS304CSPの比較について

- SUS304-CP、SUS304-CSP
SUS304の鋼板及び鋼帯は多種ありますが、弊社では、ばね性のあまり必要としていない部品にはSUS304-CP(弊社では表面仕上の状態からSUS304-2Bと言う人もいます。)、ばね性が必要の場合にはSUS304-CSPを使用し、加工性・ばねに求められる丈夫さに応じて調質1/2H・3/4H・Hを使い分けしています。(加工性が良い順:1/2H・3/4H・H ばねが丈夫になる順:H・3/4H・1/2H) SUS304は規格により、板厚公差や引張強さ等に差異があるので、下記に記載致しました。
規格番号 |
種類 |
記号 |
調質記号 |
例:2mm時(1.6mm時) 寸法公差基準(mm) |
引張強さ(N/mm2) |
JIS G 4304 |
SUS304 |
HP |
- |
±0.25~±0.30 |
520以上 |
JIS G 4305 |
SUS304 |
CP |
- |
±0.17~±0.20 |
520以上 |
JIS G 4313 |
SUS304 |
CSP |
1/2H |
(±0.05~±0.06) 1.6mmを超える公差規格が無い為、1.6mm |
780以上 |
SUS304 |
CSP |
3/4H |
930以上 |
||
SUS304 |
CSP |
H |
1130以上 |
HPはホットプレート・・・熱間圧延後、1000℃程度で熱処理を行っている。
CPはコールドプレート・・・冷間圧延後、1000℃程度で熱処理を行っている。
CSPはコールドスプリングプレート…冷間圧延仕上げ(O材は除く←SUS304-CSPにはO材の規格無し)